●京町堀まちづくりプロジェクト
○都市公園の未来像 −靱公園から考える個性あるまちづくり-
江戸期から昭和30年代まで存在していた京町堀川を再生させ、人々が楽しく回遊できるまちを創り出そう、という提案です。
HTAが京町堀にあったらいいなと思うコンビニも考えました。
2007年5月に開催された「靱公園バラ祭」で基調提案を行いました。
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○ テーマ 「まちを楽しむ」
1.靱公園とその界隈の歴史
2.現在の靱公園界隈
3.これからの可能性(京町堀コンビニ、京町堀川再生の提案)
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3.これからの可能性 |
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● 靱地区のこれから
まちを発展させるためには、まず、まちの担い手に靱公園や靱周辺地区のことを知ってもらうことが重要である。
まちを知ることで、まちに興味を持ち、まちを楽しむことができる。
そうすることで、靱の未来を見出すことができると考える。 |
fig.1) |
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● 提案1:
「テニスコートでフットサル」
靱公園には様々な施設がある。
それらを有効に活用し、靱公園のある生活を更に楽しむための提案である。
テニスコートを、テニスだけに限らず他のスポーツもできるような場所にできないだろうか。 |
fig.2) テニスコートでフットサル |
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● 提案2:
「センターコートでコンサート」
あまり知られていないが、靱公園の西側には5000人が収容できるセンターコートがあり、普段はテニスの国際試合や一般市民のスポーツの場として利用されている。
スポーツに限らず、コンサート会場として市民が利用することで、まちの賑わいを誘発できないかと考えた。 |
fig.3) センターコートでコンサート |
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● 京町堀アンケート
京町堀に住んでいる、若しくは働いている人がまちに抱いているイメージを抽出するため、アンケートを行った。街並みに関する38個のキーワードに○×をつけてもらった。
結果は左の通り。
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fig.4) アンケート結果 |
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● コンビニ∽都市
京町堀アンケートの結果、ワーカーは、「コンビニやスーパーマーケットがない」に×をつける割合が高かった。
コンビニは、都市景観上では悪者扱いを受けがちであるが、今や子供から大人までの全ての人が利用すると言っても過言ではない。
コンビニが受け入れられる理由と批判される理由は、現代の都市が抱える課題はオーバーラップする点が多い。 |
fig.5) 「コンビニ∽都市」 ダイアグラム |
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● 提案3:
「京町堀にあったらいいな
コンビニ」
・靱公園を活かすこと
・今の京町堀の良さを継承すること
・安全であること
・昔の駄菓子屋のような、街のコミュニケー ションステーションとなること
このようなコンビニがあれば、京町堀の元気を育む力になると考え、人と人、靱公園と京町堀を「つなぐ」コンビニを提案した。 |
fig.6) |
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既存のファサードに新たな京町堀らしさを持ったファサードを重ねていく。
また、京町堀から靱公園までの見通しを良くすることで、両方をつなぐことができる。
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fig.7) 「京町堀にあったらいいなコンビニ」 模型写真 |
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人のアクティビティが新たなファサードを創り出していく。 |
fig.8) 「京町堀にあったらいいなコンビニ」 靱公園側から見る |
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● 提案4:
京町堀川再生アートギャラリー
京町堀付近には、芸術・文化に関連する施設が多く存在する。
それらを繋ぐことで、大阪のアート発信地となり得るのではないかと考え、京町堀川を文化や芸術を運ぶインフラとして現在に再生させる提案を行った。 |
fig.9) 昭和36年(1904年)の京町堀川付近 |
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かつて京町堀川は、魚や物資を運ぶためのみちとして、商人たちに利用されていた。 |
fig.10) 昭和12年(1923年)の 京町堀川の様子 |
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京町堀川が存在していた場所は、現在では公園の一部となっている。 |
fig.11) 京町堀川再生位置 |
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● 堀を歩く 1
京町堀通り側のショップのレベルを京町堀川に近づけることで、親水空間をつくりだす。
防災用貯水池として利用することも可能だ。 |
fig.12) アートギャラリーイメージ1 |
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● 堀を歩く 2
水のない時には、自転車や歩行も可能。アートにより親しむことができる。 |
fig.13) アートギャラリーイメージ2 |
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● 靱ブランド
「京町堀」「靱公園」と分けてしまわずに、公園+まちが一緒になっているものをつくれば『靱ブランド』ができる。
日本、世界に誇れるまちになる。 |
fig.14) 「京町堀川再生アートギャラリー」 ダイアグラム |
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● 発信地としての京町堀
再生された京町堀川が文化・環境をこの地域一帯に運び、まちづくりに寄与することができればもっとまちは楽しくなるのではないだろうか。
東西に長い京町堀川アートギャラリーが、美術館や江之子島アートセンター計画などをつなぐ。
回遊できるまちになることで、ここから大阪全体にアートを発信できればと思う。
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fig.15) 周辺芸術施設との地理的関係 |
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出典
fig.9、10) 西区提供資料
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